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平成29年度 人間文化研究所フォーラム

日程
平成29年10月25日(水)〜平成30年2月7日(水)
会場
聖カタリナ大学 第一会議室
主催
聖カタリナ大学 人間文化研究所
受講料
無料
申込方法
申込み不要
お問い合せ
お申込み
聖カタリナ大学人間文化研究所では、今年度も所員を含む本学教員の研究発表としてのフォーラムを開催いたします。つきましてはお気軽にご参加くださいますようにご案内いたします。 ※開始時間が、都合により変更する場合がありますので、フォーラム当日、時間等をご確認の上ご参加下さい。 お問い合せTel089-993-0702(総務課)

《第1回 10月25日(水)  16:30~18:00 第1会議室》

  • テーマ「Jリーグユース(U-18)チームを対象としたチームビルディングプログラムの実施と効果の検討」発表者/ 聖カタリナ大学 講師 芳地 泰幸
    関東圏にあるJクラブから依頼を受け、ユース(U-18)チームに所属する選手40名(平均年齢:15.98歳、SD=.920)を対象に、自己理解や自己の確立を目指した人材開発技法に基づくチームビルディング(TB)トレーニングを実施した。本報告では、ユース選手を対象としたTBトレーニングの導入背景や、その効果について報告する。
  • テーマ「教皇フランシスコによる新世界観 ―回勅『ラウダート・シ』を巡って―発表者/ 聖カタリナ大学・短期大学部 学長 ホビノ・サンミゲル
    次世代の人びとのためにどういう世界をつくっていくべきでしょうか?そしてこの世界の中で人間らしく幸せな生活を送るためには、どのようなことが必要でしょうか。教皇フランシスコはこれらの疑問をこたえるために新しい秩序を建設しなければならないと考えています。この新世界の秩序について論じたいと思います。

《第2回 11月29日(水)  16:30~18:00 第1会議室》

  • テーマ「人間本性の開花と神への道行き ーニュッサのグレゴリオスの文脈に即してー発表者/ 聖カタリナ大学 教授 谷 隆一郎
    ニュッサのグレゴリオス(335頃-395頃)は「カッパドキアの三つの光」と称えられる東方・ギリシア教父の一人であり、その生きた四世紀は西方・ラテン教父のアウグスティヌスとともに、「教父の黄金時代」と目されている。今回はこのグレゴリオスの文脈に即して、自由・意志や行為、そしてそれによる「人間の存在様式の変容」をめぐって基本的な問題を吟味してゆきたい。それは、「神の似像に即して創られた人間」(創世記1,26)が自らの自然・本性(ピュシス)を開花させ神的生命に与ってゆく道行きを、素朴にかつ根源的に問い披くものとなろう。The way to God of Human Being according to Gregory of Nyssa ….Ryuichiro Tani
  • テーマ「介護福祉士を基礎資格とする介護支援専門員に関する研究
    ~ケアマネジメント業務において介護業務経験が活かされることに焦点を当てて~」
    発表者/ 聖カタリナ大学 助教 小木曽 真司
    介護支援専門員資格は、保健・医療・福祉に係る法定資格保有者等であって、5年以上の実務経験期間を満たした者でなければならない。したがって、介護支援専門員のケアマネジメント業務は、基礎資格に影響を受けることが推測できる。
    そこで、基礎資格が介護福祉士である介護支援専門員を対象に、ケアマネジメント業務を遂行していくうえで介護業務の経験がどのように活かされているのかについての調査を行った。本発表では、その調査結果と考察を報告したい。

《第3回 12月20日(水)  16:30~18:00 第1会議室》

  • テーマ「イメージのあらわれと心理療法」
    発表者/ 聖カタリナ大学 准教授 森平 准次
    夢分析を含めて箱庭療法やコラージュ療法など、イメージを用いた心理療法は多く行われている。イメージは、その主体のこころの在り様を如実に表現しているのみならず、その主体を変容させる力をもつことがある。心理臨床家のイメージの捉え方や、イメージと主体の変容についての知見を紹介し、検討したい。
  • テーマ「外国人技能実習生・制度に関する研究について」
    発表者/ 聖カタリナ大学 講師 大久保 元正
    近年、外国人技能実習生および実習制度に関する各種の問題が取り沙汰されることが多い。主に人権論や法律論の方面から言及されることが多いこれらの問題であるが、社会学の立場からはどのような切り込み方が可能であろうか。既存の諸研究を簡単にまとめつつも、新しい研究動向や愛媛県での現状も併せて紹介していきたい。

《第4回 1月31日(水)  16:30~18:00 第1会議室》

  • テーマ 「ゴール型でボールを受けられないのはなぜか -ゴール型競技経験のない女子学生を対象に-発表者/ 聖カタリナ大学 助教 齋藤 拓真
    本研究では、ゴール型競技経験のない大学生を対象に学生らがなぜボールをうまく受けられないのかを明らかにするために、ゲーム中の状況判断について質問を行い、質的に分析検討した。その結果、ボールをうまく受けられない学生はボールを受けられる場所については理解しているものの効果的にその場所へ入るための動きや動き出しのタイミングについての理解に欠けていることが明らかとなった。
  • テーマ「保育絵本キンダーブックに関する研究-フレーベル館創業者・高市次郎の射程-」発表者/ 聖カタリナ大学短期大学部 助教 松谷 和俊
    保育絵本キンダーブックとは戦前において、唯一、幼稚園教育に沿った絵雑誌であり、複数の師範学校附属幼稚園において教材として採用されたものである。本研究ではフレーベル館創設者高市次郎に着目し、キンダーブック創刊に至る背景を明らかにすることを目的とした。

 《第5回 2月7日(水)  16:30~18:00 第1会議室》

  • テーマ 「運動部活動の意味を問う: 地域と育てる・個を育てる -部活は諸刃の剣-発表者/ 聖カタリナ大学 教授 桂 和仁
    今回は、日本スポーツ心理学会大会シンポジウムにおいて、著者が演者の1人として発表した内容の概略を報告させて頂きます。内容としては、「運動部活動」は、多くの生徒・学生にとって他の教科より「人間的成長」を期待できますが、「諸刃の剣」ともなり得ることを多角的視点から検証したものです。勝利志向と人間的成長を二律背反でないものにするにはどのようなことに留意すればよいか、心理学的視点から提案させて頂きます。
  • テーマ「幼小連携における交流活動の教育的意義に関する一考察 -異年齢間のソーシャルサポート的かかわり-」発表者/ 聖カタリナ大学短期大学部 助教 谷口 聖
    本研究では幼小連携の交流活動の様々な側面における教育効果を探るべく交流活動を観察し、調査する。交流活動の事例を分析する指標としてはソーシャルサポートの考え方に基づいて分析する。ソーシャルサポートの指標を用いることによって、幼小連携における交流活動の子どもの人格形成において有用な教育効果が具体的にどのような要因によって支えられているのかについて明示できると考えられる。