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2024年度 キリスト教研究所フォーラム

日程
2024年10月8日(火) 〜 2025年2月18日(火)
会場
聖カタリナ大学 北条キャンパス 第一会議室
主催
聖カタリナ大学 キリスト教研究所
お問い合せ
お申込み

聖カタリナ大学キリスト教研究所では、「キリスト教とインクルージョン」を202年度のメインテーマに掲げ、次の内容によりフォーラムを開催する運びとなりました。つきましては、お気軽にご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。

なお、開始時間が、都合により変更する場合がありますので、フォーラム当日、時間等をご確認の上ご参加下さい。
お問い合せ Tel089-993-0702 (総務課)

《第1回 10月8日(火) 16:30~17:30  第1会議室 》

テーマ「『寅さんとイエス』に見るインクルージョン」 発表者/聖カタリナ大学 准教授 村上 佳子

「私、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯をつかい、姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します」は、「男はつらいよ」と題する映画の主人公、

寅さんの口上である。今回の発表では『寅さんとイエス』に見る、寅さんとイエスの「一人一人の具体的なかけがえのない人間への共感」を通して、インクルージョ

ンの実践について考察する。

 

《第2回 11月12日(火) 16:30~18:00  第1会議室 》

テーマ「モンテッソーリ教育のインクルーシブ教育的側面」 発表者/聖カタリナ大学短期大学部 教授 竹田 信恵 

マリア・モンテッソーリは、医学研究の途上で障がいを持つ幼児と出会い、幼児の内に秘められた自己教育力を発見することで独自の教育方法を生み出した。本フォ

ーラムでは、一人ひとりの子どもの教育ニーズに対応できるモンテッソーリ教育のインクルーシブ教育的側面について考察する。

 

テーマ「看護教育におけるインクルージョン」 発表者/聖カタリナ大学 助教 玉井 寿枝 

教育学の分野において、”インクルージョン”はチャレンジド(障がい者)をはじめとする特別な教育ニーズを持つ子供たちを含め、すべての人に対して個人を尊重し、

個別ニーズに対応しつつ区別をしない一元的な教育を実施する必要性を示している。”インクルージョン”の視点から発表者が携わる看護教育の内容・方法について考

察する。

 

《第3回 12月10日(火) 16:30~18:00  第1会議室 》

テーマ「日本のインクルーシブ教育の現状と課題」 発表者/聖カタリナ大学短期大学部 准教授 遠藤  文子

2022年8月に行われた日本政府と国連障害者権利委員会の建設的対話を受けて、日本のインクルーシブ教育はどのように変わったのか。国連障害者権利委員会の総括

所見から日本のインクルーシブ教育の現状と課題を考察する。   

テーマ「包摂の彫刻-《シエナの聖カタリナ像とその生涯の浮き彫り》についての考察-」発表者/聖カタリナ大学短期大学部 助教 荒西 伸吾

美術作品にはどのような作家のメッセージが込められているのか。本学に設置されているシルヴィア・ミニオ=パルウエルロ・保田による彫刻《シエナの聖カタリナ像

とその生涯の浮き彫り》を分析することで、作者がどのようなイメージを抱いて制作したのか、作者のメッセージは彫刻のどの部分に現れているのかを考察する。

 

第4回 1月14日(火) 16:30~18:00  第1会議室 》

テーマ「永井隆の巡回診療活動――インクルージョンの実践モデルとして――」 発表者/聖カタリナ大学 教授 宮武 信枝

永井隆博士は、生涯中、2回にわたる従軍の際の赤十字精神、またカトリックの信仰者となってからの無料診療活動、さらに第11医療隊長としての被爆救護活動で

は地域の各家庭を巡回して診療に献身した。これら永井の巡回診療活動にインクルージョンの実践モデルを考察する。

テーマ「音楽活動におけるインクルージョン」 発表者/聖カタリナ大学短期大学部 助教 和泉 昌枝

学生の持つ音楽的能力や、感性は様々である。本発表では複数人で楽器演奏を行う合奏の授業に注目し、選曲から発表に至るまで、楽器選択・楽曲のアレンジ・音

のバランスなど他者と協働しひとつの作品を完成させるまでの音楽活動におけるインクルージョンについて考察する。

 

《第5回 2月18日(火) 16:30~18:45  第1会議室 》

テーマ「キリスト教におけるインクルージョン―性的少数者理解を通して」 発表者/聖カタリナ大学 助教 時岡 拓磨

社会には身体の性と心の性が一致しない人や同性愛、両性愛などの人がいる。これらの性的少数者は、誤解や偏見による差別や社会生活上の制約などの様々な問題

に苦しみ、自死に至るケースもある。聖書には、性的少数者の性的志向を断罪する記述があるが、それをどのように解釈するかを考察し、排除や線引きを望んでい

ない神の意思を探究する。

テーマ「宗教を背景とした地域を対象とした取り組みと地域福祉との関係について」 発表者/聖カタリナ大学 教授 釜野 鉄平

これまでキリスト教をはじめとした宗教を背景とした思想と福祉実践との関係性について整理し、昨年度は教会における地域住民を対象とした取り組みと地域福祉

(まちづくり)との関係について先行研究をもとに考察を行った。ここでは、仏教をはじめとするキリスト教以外の宗教と地域社会との関係に関する先行研究や

実践事例と、地域福祉との関係性について触れ、地域福祉実践における宗教の可能性について考察を行う。

テーマ「「生きている」生身の人間心理・行動とAIでの代替可能性の探究」 発表者/聖カタリナ大学 准教授 田村 優佳

答えのある問いに対し、早く迅速に正解を導きだすAIには、人間のもつナイーブさ優しさ臨機応変さを一向に代替できないようだ。株式会社 野村総合研究所の

「NEWS RELEASE」によれば、AIの代替可能性が低い職業として、心理カウンセラー、心理学研究者がある。「生きている」生身の人間心理・行動とAIでの代替可

能性を探究する。