聖カタリナ大学人間文化研究所では「文化と交流」をメインテーマに掲げ、次の内容によりフォーラムおよび公開講座を開催いたします。お気軽にご参加くださいますようご案内申し上げます。 [どなたでも自由に無料で参加できます] |
第1回 6月20日(水曜日) 16:15〜 第1会議室
-
「古事記における『岩戸隠れ』の解決に関するソーシャルワーク的理解」
発表者 / 聖カタリナ大学 講師 佐々木 隆夫
古事記における「岩戸隠れ」の解決手法においては、ソーシャルワーク的理解が可能な面がある。今回、「岩戸の隠れ」を取り巻く環境を踏まえ、直接的および間接的な視点から理解し、発表する。
-
「正岡子規における少年時代の文化と交流 -人格貼付論の視点から-」
発表者 / 聖カタリナ大学 教授 平野 信喜
正岡子規は、明治維新に生まれ育った。明治維新では江戸時代からの日本文化と欧米化での欧米文化の衝突と交流があった。衝突と交流が子規に最初に現れたのが、彼の少年期である。子規はそれらをどのように統合していったのかを彼の作品の「自笑文草」での人格分析から捉えようとするものである。
第2回 7月18日(水曜日) 16:15〜 第1会議室
-
「日本における食文化の交流と食料自給率問題」
発表者 / 聖カタリナ大学短期大学部 准教授 門多 和広
世界各国との食文化の交流によって、日本では生産されない食材などが外国から輸入されるようになった。このことがわが国の食料自給率へおよぼした影響を取り上げて考察したい。
-
「W・H・ベヴァリッジ『失業論』と交流」
発表者 / 聖カタリナ大学 講師 永嶋 信二郎
本報告は、ベヴァリッジ『失業論』の社会保障思想における意義を考察するために、彼がそれを著す際に、イギリス経済・社会思想やイギリス失業問題とどのように交流を行ったのかについて考察する。
第3回 10月10日(水曜日) 16:15〜 第1会議室
-
「子どものピアノ教育について -海外のピアノ教則本による効果-」
発表者 / 聖カタリナ大学短期大学部 准教授 日野 幸子
日本の西洋音楽導入による、新しい音楽文化の受容過程を探る。特に現在も使われている「バイエルピアノ教則本」をはじめとするピアノ教育用テキストに焦点を当て、子どもの感性の育成に対する効果について考察していきたい。
-
「イロコイ・インディアンの知恵と環境問題」
発表者 / 聖カタリナ大学短期大学部 名誉教授 吉村 脩
彼らは大きな変化を必要とするとき、七世代先の影響まで配慮するという知恵は、かなり知られている。現在、その知恵が地球温暖化、核廃棄物問題に生かされているかを考えてみたい。
第4回 11月14日(水曜日) 16:15〜 第1会議室
-
「会計と文化の交流 -神武天皇が意図したもの-」
発表者 / 聖カタリナ大学 教授 岩邊 晃三
会計と文化の交流という視点は、会計の文化論的アプローチとして捉えることが出来る。文化論的アプローチに基づいて、歴史を眺めると、思いがけない歴史解釈も可能となる。日本歴史の解釈の一つを提示する。
-
「『文化・娯楽、趣味』の要求に対する社会福祉援助のあり方 -岡村社会福祉理論の視点から考える-」
発表者 / 聖カタリナ大学 助教 中村 年男
岡村理論は極めて有力かつ説得力があると評されているが、7つの基本的要求の詳細について検討が必要である。本会では岡村の唱える趣味、娯楽、文化の交流という要求に着目し、社会生活の制限に苦しむ障害者援助の研究の端緒とする。
★ 公開講座 12月1日(土曜日) 14:00〜16:00 2号館大講義室
-
「シルクロードの遊牧民 -東西文化交流の背景-」
講師 / 「坂の上の雲ミュージアム」 初代館長 松原 正毅 氏
第5回 12月12日(水曜日) 16:15〜 第1会議室
-
「文化の交流 -文学者たちの西洋音楽受容2-」
発表者 / 聖カタリナ大学短期大学部 准教授 五十嵐 雅子
昨年度に続き、文学者たちの西欧体験と西洋音楽受容について取り上げる。森鴎外、上田敏らは漢字や邦楽の素養に照らして西欧文化に対峙した。彼らの裡なる東西文化の交流について考えたい。
-
「Rehabilitation理念の起源とその発展過程(経緯) -福祉文化との交流(出会い)-」
発表者 / 聖カタリナ大学 教授 小嶋 裕
Rehabilitationの理念の起源は、遠く中世から存在した、ラテン語の「re habilis」がその語源である。その後のnormalization理念、Independent Living運動との融合による福祉との交流(出会い)とともにrehabilitation理念にも変化が生じている。これらの経緯を追い、福祉理念の変化に触れたい。
第6回 1月16日(水曜日) 16:15〜 第1会議室
-
「遠藤周作の思想における宗教文化の交流」
発表者 / 聖カタリナ大学・短期大学部 学長 ホビノ・サンミゲル
遠藤周作は20世紀の半ばから日本の文学に大きな影響を与えた。そして文学を通じてキリスト教を日本人に理解させようとした。そのために西洋文化に出会い、抵抗を感じ、対話しなければならなかった。という問題について論じたいと思う。