第1回 10月26日(水) 16:20〜18:00 第一会議室
- テーマ「キリスト教と個人の尊厳」
発表者/ 聖カタリナ大学 教授 山本 克司日本の宗教人口の中ではマイノリティであるキリスト教は、私たちの国家組織の中では重要な意義を有している。日本社会におけるキリスト教の意義を国家の最高法規である日本国憲法の中核規定である「個人の尊厳」に焦点をあて、発表したいと考える。
- テーマ「カトリック教会の社会教理とその根本原理」
発表者/ キリスト教研究所 客員所員 兪 鐘 弼社会に向かってカトリック教会はどのように考えてきたのか。そして、社会倫理に関する教会の原理は何か。文献を中心としての社会教理を歴史と、対社会的な原理、特に、共通善、連帯性、補助性の原理を考察する。
第2回 11月16日(水) 16:20〜18:00 第一会議室
- テーマ「ドミニコ会の『教会のフロンティア』―社会に生きる霊性」
発表者/ 聖カタリナ大学 准教授 宮武 信枝ドミニコ会が、聖ドミニコの足跡に従い異なった宗教運動との対話を模索している「教会のフロンティア」が、社会で生き、生活する中で、どのような指針になるかを考察する 。
- テーマ「キリスト教徒はイスラム教徒と共に祈ることができるのか?」
発表者/ キリスト教研究所 客員所員 田中 正史キリスト教とイスラム教はアブラハムの神への信仰において同じルーツを共有しているが両宗教が共同に祈りを行う場合には神学的な問題が伴う。この問題をふまえた上で、両者が平和の担い手として共に祈りうる可能性について考える。
第3回 12月14日(水) 16:20〜18:00 第一会議室
- テーマ「日本の現代社会におけるキリスト教の受け入れ」
発表者/ 聖カタリナ大学・短期大学部 学長 ホビノ・サンミゲルキリスト教は西洋文化と思想に大きな役割を果たしています。そして西洋文化と思想は日本人の生活に大きな影響を与えていると思います。しかし、キリスト教の面から見れば日本の社会はどう考えるかと論じたいと思います。
- テーマ「災害トラウマと身体」
発表者/ 聖カタリナ大学 教授 飯田 榮神という大いなる存在の見地から日本社会を俯瞰するとともに、災害トラウマからの回復と再生について考えたい。とりわけ災害が心身に与える影響と「身体」への働きかけの重要性について考察したい。
第4回 1月25日(水) 16:20〜18:00 第一会議室
- テーマ「ワールドユースデーがもたらす共同体」
発表者/ 聖カタリナ大学 准教授 佐々木 裕子人生における「宝」を発見してほしい一心で始まったワールドユースデー。それは青年たちが世界中から集う祭典であり、キリストの受難と復活の神秘を祝う巡礼の旅でもある。今年の夏はマドリッドに集う。そこで受けた「宝」を青年たちはどのように生かし、新しい共同体を築いていくのだろうか。
- テーマ「キリスト教と社会を論じるということ」
発表者/ 聖カタリナ大学 講師 安藤 浩範「キリスト教」も「社会」も、ともに非常に大きな外延量を持つ概念である。この二者を結びつける考察、あるいは比較した考察を行うのは容易なことではない。そこで私はこの「容易でない」点について論じてみようと思う。
第5回 2月22日(水) 16:20〜18:00 第一会議室
- テーマ「典礼音楽の変遷を紐解くX 〜明治社会におけるキリスト教と音楽〜」
発表者/ 聖カタリナ大学短期大学部 准教授 藤井 澄子一昨年は岡野貞一、昨年は滝廉太郎について、キリスト者として果たした音楽的役割について考察した。本年度は明治期に活躍したキリスト者と音楽についてその交友関係から見えてくる明治社会においてのキリスト教音楽の果たした役割について考えてみたい。
- テーマ「イエスの祈りと救いについて-福祉心理学の視点から-」
発表者/ 聖カタリナ大学 教授 平野 信喜聖書にはイエスが一人で祈る場面(マタイ14,23)と弟子たちと共に祈る場面(マタイ26,36-39)が記載されている。イエスが何を祈り、何に救いをもとめていたかを福祉心理学の視点から考察する。