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平成26年度 キリスト教研究所フォーラム

日程
平成26年10月15日(水)〜平成27年2月18日(水)
会場
聖カタリナ大学 第一会議室
主催
聖カタリナ大学 キリスト教研究所
お問い合せ
お申込み
聖カタリナ大学キリスト教研究所では「キリスト教と生活」を平成27年度のメインテーマに掲げ、次の内容によりフォーラムを開催する運びとなりました。つきましては、お気軽にご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。 なお、開始時間が、都合により変更する場合がありますので、フォーラム当日、時間等をご確認の上ご参加下さい。 お問い合せTel089-993-0702(総務課)

第1回 10月15日(水) 16:20〜18:00 第一会議室

  • テーマ「地域の共同体と信仰の体験
    発表者/ 聖カタリナ大学・短期大学部 学長 ホビノ・サンミゲル初期のキリスト教の信者たちは、小さな共同体を通じてイエスの復活の信仰の喜びを経験しました。さらに、それらの小さなコミュニティは、キリスト教の拡大のための基礎となっていました。日本での歴史を通じて、宗教は常に地域社会の共同体と結ばれています。数の少ない日本のキリスト教の信者と地域のコミュニティの役割について考えたい。
  • テーマ「カトリック中学高校の地域に果たす役割
    発表者/ 聖カタリナ大学 教授 山本 克司昭和28年にドミニコ会により愛光中学が創設された。以後、61年間「世界的教養人」の育成を掲げて、教育活動を行っている。61年間の教育活動を振り返り、いわゆる地方都市において果たしてきたキリスト教学校の意義を考察したい。また、カトリック教育を受けた少年(一部少女を含む)の卒業後の軌跡を概観し、カトリック学校の将来の展望を考えてみたい。

第2回 11月12日(水) 16:20〜18:00 第一会議室

  • テーマ「愛媛県在住のフィリピン系カトリック信徒の生活と信仰-質問紙調査の結果から」
    発表者/ 聖カタリナ大学 准教授 徳田 剛本報告では、愛媛県在住のフィリピン系カトリック信徒(松山・今治教会、伯方島での英語ミサ参加者)を対象とした質問紙調査の結果を概説し、外国人の「非集住地」といえる愛媛県のフィリピン人移住者の生活課題、信仰生活や教会の位置づけについて明らかにする。
  • テーマ「押田成人における自然」
    発表者/ 聖カタリナ大学 教授 寺尾 寿芳信州八ヶ岳山麓に独自の共同体を創設したドミニコ会士、押田成人神父(1922-2003)の思索における自然観を検討する。自然のただなかで、「立つ」や「坐る」とは異質な「横臥する」という姿勢を露わにした押田師の「異形」性に、人間の魔性を直視し、さらには近代を超克しようとする精神を見出したうえで、宗教哲学的に解明したい。

第3回 12月10日(水) 16:20〜18:00 第一会議室

  • テーマ「キリスト者として人を育て、支援するとはどのような営みか」
    発表者/ 聖カタリナ大学短期大学部 講師 竹田 信恵イエス・キリストは、教師であると同時に病人を癒す人であった。教育と癒しに関連は あるのか。キリスト教精神を持って地域で活動しているNPO法人「安心院いやしの里」に ついて紹介した上で、本学の教育理念に照らした、教育・支援のあり方について考察する。
  • テーマ「社会福祉の発展に貢献したキリスト教の活動と近年の研究動向との関係について―地域福祉の観点より―(仮)」
    発表者/ 聖カタリナ大学 講師 釜野 鉄平明治から大正時代にかけて実践されたキリスト教を背景とした篤志家の活動は、わが国における民間福祉事業の先鞭をつけたと考えられる。このことは福祉系のテキストでも取り上げられているが、近年は社会福祉とキリスト教との関係が広く問われることは少ない。ここでは、近年の研究動向から現在の社会福祉に与えている影響や役割についての考察を行う。

第4回 1月21日(水) 16:20〜18:50 第一会議室

  • テーマ「「サマリア人」は、なぜ「よい」サマリア人になることができたのか。イエスにとっての「サマリア」の意味について考える。」
    発表者/ 聖カタリナ大学キリスト教研究所 客員所員 田中 正史「よいサマリア人」はよく知られているたとえ話である。しかし、なぜ「サマリア人」が「よい」サマリア人となったのか、その選びの理由は明白ではない。その背景にはユダヤ人がサマリア人を絶対的他者と見做していたという事実がある。その歴史的経緯と、サマリア人に対してもっていた観念的表象を検証しながら「サマリア性」について考える。
  • テーマ「児童文学から学ぶキリスト教精神―インガルス一家物語の魅力とともに―」
    発表者/ 聖カタリナ大学短期大学部 助教 小幡 章子アメリカを代表する児童文学作家ワイルダーは、『大きな森の小さな家』にはじまる「インガルス一家物語」において、開拓農民の家族がキリスト教の信念を支えに生活する様子を生き生きと描き出した。今回は、家族と地域の人々との関わり合いの場面を中心に考察し、日本の子どもたちが本作を読むことの教育的意義を探る。
  • テーマ「地域に根ざしたカリタスジャパンの働き-5つのパンと2匹の魚キャンペーン-」
    発表者/ 聖カタリナ大学 教授 佐々木 裕子国際カリタスは2013年12月から2015年5月にかけて“One Human Family, Food for All”というテーマで飢餓撲滅キャンペーンを行う。この一員であるカリタスジャパンも国内外の「貧困」に目を向け、活動を展開。MDGsゴール1達成のための取り組みを追う。

第5回 2月18日(水) 16:20〜18:00 第一会議室

  • テーマ「幼児期におけるキリスト教教育についての一考察 II〜祈りから生まれてくるもの〜」
    発表者/ 聖カタリナ大学短期大学部 教授 藤井 澄子昨年度は、全国のカトリック幼稚園で実施されている祈りについてアンケートを実施し、フォーラムではその概要について発表をした。今年度は、アンケートの中身について精査し、カトリック幼稚園での祈りの傾向と各園が日々の祈りを通して、子ども達の心の成長をどのように願っているかについて考察していきたい。
  • テーマ「ドミニコ会の『キリスト教のフロンティア』―地域と諸宗教の中で」
    発表者/ 聖カタリナ大学 教授 宮武 信枝現代ドミニコ会が向かう「五つのフロンティア」の第三に、キリスト教以外の諸宗教との対話を含む挑戦課題がある。地域社会で生き、生活するドミニコ会の日本人会員の一人として、その指針を考察する。