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公開講座
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平成27年度 キリスト教研究所フォーラム
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日程
- 平成27年10月14日(水)〜平成28年2月17日(水)
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お問い合せ
お申込み
- 聖カタリナ大学キリスト教研究所では「キリスト教と生活」を平成27年度のメインテーマに掲げ、次の内容によりフォーラムを開催する運びとなりました。つきましては、お気軽にご参加くださいますよう、ご案内申し上げます。
なお、開始時間が、都合により変更する場合がありますので、フォーラム当日、時間等をご確認の上ご参加下さい。
お問い合せTel089-993-0702(総務課)
第1回 10月14日(水) 16:20〜17:10 第一会議室
- テーマ「日本の社会におけるキリスト教信者の生活」
発表者/ 聖カタリナ大学・短期大学部 学長 ホビノ・サンミゲル社会には、さまざまな生活スタイルや文化があって、それに基づいて人々は生活している。キリスト教信者は、社会の生活に参加し、よりよい社会を築くために協力しなければならない。そのために、信仰をどのように実践するか、そしてキリスト教のヒューマニズムを日本の文化に生かすことができるかについて論じたい。
第2回 11月11日(水) 16:20〜18:00 第一会議室
- テーマ「アニミズム再考/再興――押田成人と岩田慶治の重なりから」
発表者/ 聖カタリナ大学 教授 寺尾 寿芳キリスト教の一神教的神観とは異質とされてきたアニミズムが、近年再考かつ再興されるべきものとなりつつある。他方、日本のカトリシズムは従来「大地の神学」を強く顕示してきた。根源的に大地性を打ち出した思索者として押田成人を取り上げ、さらに文化人類学者の岩田慶治と重ねることで、アニミズムを受容した神学を模索してみたい。
- テーマ「主の祈りを味わってみよう」
発表者/ 聖カタリナ大学 教授 佐々木 裕子本学では毎日、始業前にキャンパス内で流れる主の祈りに心を合わせて一日が始まる。この祈りは弟子たちがイエスに願って教えていただいたもの。祈りは本来、困ったときの緊急避難的な訴えであるよりも、むしろ神との不断の絶えざる会話であり交わりである。祈りの雛型ともいえるこの主の祈りを味わってみたい。
第3回 12月9日(水) 16:20〜18:00 第一会議室
- テーマ「キリスト教を背景とした篤志家の生活支援の内容と限界に関する考察―明治・大正時代を中心として―」
発表者/ 聖カタリナ大学 講師 釜野 鉄平近年のキリスト教と福祉に関する研究では、明治・大正時代に活躍した篤志家をテーマとして取り上げるケースが多いことを昨年度の発表で触れた。ここでは、同時代に福祉的視点から行われたキリスト教徒による生活支援の内容と併せて、どのような側面で限界や課題が生じたのかについての考察を行う。
- テーマ「幼児期におけるいのちの教育のあり方を考える-キリスト教的視点から-」
発表者/ 聖カタリナ大学短期大学部 講師 竹田 信恵死が不可避な生物学的過程であることを頭で理解するのは9才を過ぎてからだと言われている。では、まだはっきりと頭で理解できていない幼児に、どのようにそれを伝えればよいのか、特にキリスト教的視点から考察する。
第4回 1月20日(水) 16:20〜18:50 第一会議室
- テーマ「公害被害と教会の支援」
発表者/ 聖カタリナ大学短期大学部 講師 遠藤 文子熊本県の水俣病等、日本における公害の被害者への支援を教会がどのように果たしてきたかを分析し、公害被害者の苦しみのケアにおける教会の活動を考察する。
- テーマ「子どもの生活の中にみる宗教」
発表者/ 聖カタリナ大学短期大学部 助教 小幡 章子外国の児童文学作品には、キリスト教文化を背景に描かれるものが多い。例えば、C.S.ルイスの『ライオンと魔女』やワイルダーの『農場の少年』などをとりあげ、それらの作品に描かれる子どもの遊び方や習慣に注目しながら、キリスト教の教えが子どもの育ちにどのように関わりうるのかを考察する。
- テーマ「イエスのたとえ話における神の名の痕跡について」
発表者/ 聖カタリナ大学キリスト教研究所 客員所員 田中 正史神が人になったという受肉の出来事において、神は人間生活の中で見える姿となって現れ、たとえば人間の言葉の中にも確かな痕跡を残している。イエスの語ったたとえ話は「神の言語化」と言える。たとえ話の中に神が現れている根拠をモーセに示された神名「エヒイェ」の中に辿りながら、なぜたとえ話に神自身が現れているのか考察する。
第5回 2月17日(水) 15:00〜18:10 第一会議室
- テーマ「ドミニコ会の『宣教フォーラム』と生活の対話」
発表者/ 聖カタリナ大学 教授 宮武 信枝ドミニコ会が2013年トロギル総会で明確化した「宣教フォーラム」に取り組むうえで、「人間の生活の対話」を重視する姿勢が欠かせない。ドミニコ会員として、人間の生活についての対話を意識すべく、その指針を考察する。
- テーマ「園生活における子どもの祈り」
発表者/ 聖カタリナ大学短期大学部 教授 藤井 澄子本学附属幼稚園の子ども達は、毎日決まった時間になると神さまに祈りを捧げている。その祈りが園生活でどのように活かされているのか、事例をもとに考察し、今後の宗教教育について考えてみたい 。
- テーマ「実習での気付きが専門職としての実践に与える影響に関する一考察 ―精神障害者地域生活支援を行う精神保健福祉士の語りの分析から―」
発表者/ 聖カタリナ大学 助教 村上 佳子精神保健福祉士は、社会福祉学を学問的基盤として、こころ病む人々の生活問題の解決のための支援や、その人らしいライフスタイルの獲得を目指す専門職である。ここでは、精神科病院での実習を経験した者たちが実際に何を感じ、それが現在の業務にどのように活かされているのか、精神保健福祉士へのインタビュー調査の結果を分析し考察する。
- テーマ「カトリック大学における教員の『信教の自由』〜部分社会における『信教の自由』〜」
発表者/ 聖カタリナ大学 教授 山本 克司カトリック大学は、カトリックの教義を教育理念にもち、カトリック大学憲章に則り、教育活動を行っている。しかし、大学の教員は、すべてがカトリック信者ではなく、むしろマイノリティである。では、カトリック大学という、いわゆる「部分社会」において、カトリックの教義と異なる宗教を信じる教員の信教の自由(憲法20条)は、どのように保障されるのであろうか。憲法学人権論の視点から検討する。