2025年1月22日(水)に、2024(令和6)年度 聖カタリナ大学大学院看護学研究科FD研修会を開催し、看護学研究科教員および看護学科教員22名、大学院生6名が参加しました。
研修会は、本学大学院看護学研究科の中川雅智准教授を講師として、『教員養成課程における異学年合同授業に関する実践研究-計量テキスト分析を用いたデータの解釈について-』をテーマに実施しました。学部では健康スポーツ学科に所属する中川准教授は、健康スポーツ学科の教員養成課程における学生の実践的指導力を高めることを意図した異学年合同の模擬授業を実践しており、その効果を測るために用いている計量テキスト分析の結果・解釈、手法についての説明がなされました。研究により、模擬授業に参加する生徒役の省察力、授業観察力が、学年進行により効果的に変容したこと、その変容の要因は、それまでの先輩からの省察やフィードバックの影響を受けた可能性が示唆されたこと、等が報告され、同時に、計量テキスト分析の意義・利点、課題等についての新たな知見を得ることができました。さらに、教育実践活動を研究にしていく「研究デザイン」の方略、および結果の解釈に迷う際は必ず元のデータに立ち戻ることなどの研究の基本的姿勢、等についても再認識できた有意義なFD研修会となりました。