健康社会学部(2025年4月 人間健康福祉学部から名称変更)
現代人間学科(2025年4月設置)
ソーシャルワークコース
コースの紹介・学びの特色
ソーシャルワークコースは、社会福祉学を基盤として、社会福祉の原理及び理論、社会保障、地域福祉、貧困、障害者、児童福祉、福祉政策などソーシャルワークに関する専門的な理解を深め、ソーシャルワーカーに求められる知識、技術、実践能力、価値観・倫理観を修得します。こうした学びにより社会福祉士の国家試験受験資格などを取得することができます。大学の敷地内に設置されている特別養護老人ホーム「聖マルチンの家」及び愛媛県内の様々な社会福祉機関・施設(社会福祉協議会、医療機関、老人福祉施設、児童福祉施設等)との連携、および愛媛県産学官連携協働事業などを通して地域福祉の拠点としての機能を担ってきた強みを活かし、実践的な学びを展開しています。
4年間の流れ
- 1年次
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社会・データ、心理、福祉の基礎を学び、コースを決定
社会学、データサイエンス、心理学、社会福祉学の基礎を学びながら、各コースの特色を理解して、進むコースを決定します。
- 基礎演習Ⅰ
- 情報リテラシーⅠ・Ⅱ
- IT基礎講座
- 日本語リテラシー
- キリスト教学A・B
- 社会学概論
- 心理社会調査論
- 心理社会調査法
- 心理学概論Ⅰ・Ⅱ
- ソーシャルワーク基礎
- 高齢者福祉
- 2年次
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専門学習と第Ⅰ段階の実習が開始
自身の目指す資格に関する専門的な講義が始まり、後期以降に社会福祉士国家資格受験資格取得に係る第Ⅰ段階の実習に進みます。
- 地域福祉と包括的支援体制
- 保健医療と福祉
- ソーシャルワークの基盤と専門職
- 障害者福祉
- 児童・家庭福祉
- ソーシャルワーク演習
- ソーシャルワーク実習指導Ⅰ
- ソーシャルワーク実習Ⅰ
- 3年次
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実践力を重視した演習・実習の実施
より実践的なソーシャルワークについて学ぶ第Ⅱ段階の実習や演習の授業をとおして、専門的知識・技術の修得を目指します。
- 社会福祉の原理と政策
- 貧困に対する支援
- ソーシャルワークの理論と方法
- 刑事司法と福祉
- ソーシャルワーク演習(専門)
- ソーシャルワーク実習指導Ⅱ
- ソーシャルワーク実習指導Ⅲ
- ソーシャルワーク実習
- 4年次
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学修の成果をまとめ、国家試験対策へ
ソーシャルワークコースでの学びのまとめを行うとともに、国家試験受験に向け本コース独自の対策を進めていきます。
- 福祉特講(国試対策)
- 社会保障
- 専門演習
- 卒業研究
授業紹介
ソーシャルワーク演習
ソーシャルワーカーの活躍の場は福祉施設や病院だけでなく学校や地域、家庭内と広く、同時に対象者も多様です。演習では相談場面を想定して、クライエントとソーシャルワーカーとでそれぞれの役割を演じ、声のトーンや表情のほかに専門的アプローチ技法を習得していきます。
保健医療と福祉
ソーシャルワーク実践において、求められる保健医療に係る政策・制度・サービスについて理解を図るとともに、保健医療の課題を持つ人々に対しての支援のあり方を事例検討やグループディスカッションを通して学びます。また、多くの専門職との連携や協働の実際について現任者を招いて座談会を開催するなど学生参加型の授業を展開していきます。
地域福祉と包括的支援体制
地域における多様化・複雑化した生活課題を抱えた人々に対して、福祉・保健・医療機関等の連携・協働による支援の実際と行政や社会福祉協議会等の役割について学びます。また、地域創生・地域包括支援体制や災害支援等、地域共生社会の実現に向けた社会福祉士の役割について考えていきます。
児童・家庭福祉
子ども・家庭、妊産婦を取り巻く日本社会の現状と福祉的課題や制度・施策の現状について、理解を深めていきます。また、具体的な事例や実際の支援活動をとおして、児童虐待・ひとり親家庭・少年非行・社会的養護・障害のある子ども等にかかわる社会福祉士の役割や適切な支援について学びます。
資格取得サポート
幅広い知識とスキル
ソーシャルワークコースでは、社会福祉士国家試験受験資格に加えて、社会福祉主事任用資格、数理・データサイエンスAI教育プログラム認定制度(リテラシーレベル)、データサイエンスAI実務パスポート、社会調査士、介護職員初任者研修修了などの取得が可能です。
独自の国家試験対策で合格をサポート
2年次から国家試験を視野に入れた授業が始まり、ステップアップ方式で個人の学びに合わせた学習方法を提供します。3年次から4年次にかけて国家試験を想定した模擬試験を無料で実施し、学生の理解度をはかるほか、国家試験の勉強方法からメンタルサポートまできめ細かなサポートをしています。
学外での学び
産学官連携による「利用者のQOL向上にむけた介護用繊維製品の開発」
本プロジェクトでは、ソーシャルワークを学ぶ学生と今治タオル製造会社そして、愛媛県産業技術研究所繊維産業技術センターが連携し県内の高齢者福祉施設の協力のもと3つの介護用繊維製品(①食事用エプロン「巻いてミール」②介護用ボディタオル「きめこまか」③自立支援・浴用手袋「洗ってみとん」)を開発した。これらの製品開発にあたり学生たちは、モニター調査の実施と分析、福祉施設職員との意見交換会の運営、開発製品の広報(報道機関)、展示販売会での販売促進に携わりました。また、2021年7月には同プロジェクトの活動に関して『産学官連携ジャーナル(科学技術振興機構)』に掲載されました。
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