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学部学科・大学院

大学院 看護学研究科 看護学専攻

看護学研究科 看護学専攻

実践と研究活動を支える3つの特長

県内初!認定看護管理者
対応カリキュラム
2024年度より、新たに看護管理・看護教育学分野を設置しました。愛媛県内初の認定看護管理者サードレベルに対応したカリキュラムであり、これまでは他県でしか学べなかったカリキュラムが県内で学べるようになりました。
国公立よりもリーズナブルな学費!
私たちは、院生のみなさんの経済的な負担を少なくしながら、夢に向かって学び続けることを応援します。本大学院の年間の授業料は、国公立と比較してもリーズナブルな50万円となっており、長期履修制度の活用で年額を抑えることができます。また、本学の実習施設に勤務する常勤職員及び県内の看護学校教員、本学卒業生であれば、入学金20万円が免除となります。
松山市駅から徒歩1分!の立地
松山市駅南口より徒歩1分で公共交通機関も利用しやすくアクセスしやすい立地にあります。そのため、仕事前や仕事後の通学が簡便であり、駅を降りてすぐに授業や研究に参加できます。通学時間を最小限に、時間を有効活用して、仕事と学業を両立した大学院生活が送れます。

保健医療福祉における
連携・協働を推進し、
地域包括ケアの中で役割を
発揮できる研究能力と
高度な看護実践能力を備えた
人材の育成

本大学院は、地域包括ケアの推進と構築を支えるための学術的基板に基づく高度で知的な素養を養うとともに研究的視点を持ち、地域に浸透して自身の専門性を活かしたケアを構築しながら保健医療福祉分野で指導者・管理者・教育者として貢献できる高度専門職業人を育てます。

メッセージ

看護を紡ぎ、看護学の未来を拓く

2017年4月、聖カタリナ大学松山市駅キャンパスに看護学科が誕生して8年、地域に支えられ、地域に貢献できる看護職の育成に努め、2022年4月からは大学院看護学研究科の扉を開きました。

本研究科では、建学の精神である「愛と真理」を基盤とし、保健医療福祉における連携・協働を推進し、地域包括ケアシステムの中で役割を発揮できる研究能力と高度な看護実践能力を備えた人材の育成を目指しています。そのため、3分野7領域の専門分野を設け、県内では初となる大学院看護管理コースを設置しました。認定看護管理者セカンド/サードレベルの内容を包含するカリキュラムで学び、看護管理に関連する修士論文研究によって、創造的に組織を発展させる力を身につけましょう。

看護系大学院が数多く存在する中で、私たちはカタリナの精神である『地域の人々とともにある』ことを大切にし、『看護の知』を探究していきます。多様化する地域社会の健康上の課題を追求し、日々の看護実践を通して蓄積されている看護の知と技を地域の人々のニーズに合わせて紡ぎ、磨き、そして、地域の人々のよりよく生きる力に還元することができる看護学の未来を拓いていきたいと思います。

看護学研究科長 野村美千江

看護学研究科長 野村美千江

修士論文発表会の様子

教育分野

  • 1療養支援看護学分野

    地域包括ケアシステムの中で多職種・多機関と連携を図りながら、臨床と在宅を繋ぎ、療養支援における看護実践上の課題を見出し、継続的で質の高い看護学の構築を目指します。

    老年・在宅看護学領域

    高齢者とその家族の健康課題(生活・認知機能低下等)や看護・介護に関するケアおよびその評価、多職種連携の在り方に焦点を当て、療養支援の場における看護を探究します。

    精神看護学領域

    個人・家族・社会の精神保健上の健康課題と向き合います。心と身体を切り離して考えることなく、人や場、関係性を全体的に捉え、回復・成長に向けて支援する看護を探究します。

  • 2特定実践支援看護学分野

    病院や地域において、子どもから大人までを対象として、健康課題の解決や予防看護、看護専門職の人材育成の観点から質の高い看護学の構築を目指します。

    成人看護学領域

    成人期にある人と家族を対象にする領域です。急性期から終末期のあらゆる局面において、障害・疾病の状態や状況に応じた、日常生活の健康課題についての看護を探究します。

    成育看護学領域

    妊産褥婦および子どもと家族を対象とし、子どもを健やかに生み育てる過程における対象の身体的・心理的・社会的な健康課題の解決や予防看護の観点で看護を探究します。

    地域・公衆衛生看護学領域

    全てのライフサイクルの個人・家族、健康な人々、地域・組織を対象とし、課題解決や健康づくりに貢献できる実践的な観点から地域・公衆衛生看護を探究します。

  • 3看護管理・看護教育学分野

    看護管理・看護教育学分野は、看護管理上の課題達成に繋がる現象の意味を探求するとともに、看護学生・看護職者の職業的発達を支援する看護教育学研究に取り組みます。

    看護管理学領域

    看護管理学領域は、質の高い組織的看護サービスを提供するために、看護管理実践の場で起こっている現象と向き合い、研究成果を現場に還元することを目指します。

    看護教育学領域

    看護教育学領域は、看護の質向上に貢献できる看護学生・看護職者を育成するため、その職業的発達、および看護学教育上の課題解決に焦点をあてた研究の産出を目指します。

保健医療福祉分野の
プロフェッショナルを目指した
カリキュラム

指導教員とテーマ

研究指導は、以下の専任教員が担当します。

療養支援看護学分野

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領 域 研究指導教員 主な研究指導テーマ
老年・在宅
看護学領域
教授
西田 佳世
糖尿病や認知症がある壮年期から老年期の人とその家族への療養支援、回復期リハビリテーションを必要とする人とその家族への療養支援、エンドオブライフケアに関する研究
教授
二宮 寿美
訪問看護の利用者および家族介護者のメンタルヘルスに関する研究
高齢者ケアに関する研究、家族支援に関する研究
地域・在宅看護学に関する研究
精神看護学
領域
教授
中平 洋子
精神障がいを持ちながら生きる方及び家族への看護に関する研究
教授
宮武 信枝
全人的看護の基礎である人間の尊厳とキリスト教的人間観の研究
患者・家族・医療チームそれぞれの人間性と人生をめぐるケアの研究
いのちとこころに直面し、優れたケアを実践してきた人間像の研究
特定実践支援看護学分野

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領 域 研究指導教員 主な研究指導テーマ
成人看護学
領域
教授
三木 佳子
がんを含む慢性的な疾病をもつ人への看護、病をもつ人の家族に対する看護、関係性へアプローチするセクシュアリティ支援、スキンケア、ストーマケア、創傷ケアに関する研究
成育看護学
領域
教授
梶原 恭子
マタニティサイクル期にある女性への健康支援に関する研究
歴史から見た妊産婦支援と助産師のかかわりに関する研究
助産師および助産師教育の歴史的変遷に関する研究
教授
川島 美保
あらゆる疾患や障がい(発達障害含む)をもつ子どもと家族の体験及び看護、小児保健、ペアレンティング、小児科看護師がもつ課題や教育等小児看護学全般のテーマに関する研究
地域・公衆
衛生看護学
領域
教授
野村 美千江
地域看護や公衆衛生看護に関する研究
地域の健康づくりや疾病予防、地域の防災・減災に関する研究
保健福祉専門職の人材育成や、施策・事業化と評価に関する研究
教授
村岡 則子
・援助職の人材育成に関するスーパービジョンを含めた教育的手法
・地域における多文化共生とローカルガバナンスに関する研究
准教授
中川 雅智
主に若年者(幼児から大学生)の生活習慣、特に運動についての健康課題やその解決に向けた教育方法に関する研究
看護管理・看護教育学分野

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領 域 研究指導教員 主な研究指導テーマ
看護管理学
領域
准教授
酒井 淳子
看護師が自分の力を発揮していきいきと働くための人財活用に関する研究
看護サービスの提供や組織の生産性の向上に関する研究
看護管理上の課題達成に繋がる研究
看護教育学
領域
教授
岡田 ルリ子
看護基礎教育における技術教育や実習指導上の課題に関する研究
看護継続教育における看護職育成上の諸課題に関する研究
新たな看護技術開発に向けた生理学的研究
開講科目

授業科目及び単位数

(非):非常勤講師 (兼):兼担

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区分分野 授業科目 配当年次 必修 選択 担当教員
共通科目 地域医療特論 1前 2 二宮 寿美、永井 康徳(非)
看護情報活用特論 1後 2 西田 佳世、藤田 比左子(非)
医療社会学特論 1・2前 1 田村 周一
キリスト教人間学特論 1後 1 宮武 信枝
カウンセリング特論 1後 1 坂原 明
看護理論特論 1前 2 川島 美保、三木 佳子、
中平 洋子、野村 美千江
看護倫理学特論 1前 1 相原 ひろみ(非)
ヘルスケアシステム特論 1・2後 2 野村 美千江、村岡 則子
看護研究方法特論 1前 2 三木 佳子、西田 佳世、
川島 美保、二宮 寿美、
岡田 ルリ子
保健医療統計学特論 1後 2 田村 昌彦(兼)
必修科目9単位、選択科目3単位以上
専門科目 療養支援看護学分野 難病看護学特論 1・2前 1 秋山 智(非)
エンドオブライフケア特論 1・2後 1 西田 佳世、中橋 恒(非)
老年・在宅看護学特論 1前 2 西田 佳世、釜野 鉄平、
二宮 寿美
老年・在宅看護方法特論 1後 2
精神看護学特論 1前 2 中平 洋子
精神看護方法特論 1後 2 坂原 明、中平 洋子
特定実践支援看護学分野 がん看護学特論 1・2前 1 香川 由美子(非)
成人看護学特論 1前 2 三木 佳子
成人看護方法特論 1後 2
成育看護学特論 1前 2 梶原 恭子、川島 美保、
増田 裕美
成育看護方法特論 1後 2 川島 美保、梶原 恭子、
増田 裕美
地域・公衆衛生看護学特論 1前 2 野村 美千江
地域・公衆衛生看護方法特論 1後 2 野村 美千江、中川 雅智
看護管理・看護教育学分野 看護管理学特論 1前 2 酒井 淳子、寺尾 奈歩子、
児島 二美子(非)
看護管理方法特論 1後 2
看護教育学特論 1前 2 岡田 ルリ子、永易 裕子
看護教育方法特論 1後 2
主として専攻する看護学領域の特論と方法特論の計4単位、それ以外から3単位以上
研究・演習科目 特別研究Ⅰ 1通 4 ○療養支援看護学分野
西田 佳世、中平 洋子、
宮武 信枝、二宮 寿美
○特定実践支援看護学分野
三木 佳子、川島 美保、
梶原 恭子、増田 裕美
野村 美千江、村岡 則子、
中川 雅智
○看護管理・看護教育学分野
岡田 ルリ子、酒井 淳子、
永易 裕子、寺尾 奈歩子
特別研究Ⅱ 2前 3
特別研究Ⅲ 2後 4
必修科目11単位
合計30単位以上
修了要件

2年以上在学し(最長4年)、修了所要単位数30単位以上を修得し、かつ必要な研究指導を受けた上、当該修士課程の目的に応じた修士論文の成果の審査及び最終試験に合格すること。

長期履修制度

長期履修制度は、就労や育児・介護、その他やむを得ない事情等の理由で、通常の2年間の修業年限での単位修得が難しい場合に、在学期間を3年間または4年間まで延長し、修了に必要な単位を修得して学位取得を行う制度です。この制度により、自身のライフスタイルに合わせて、柔軟に履修や研究を進めることができます。

この制度を利用する場合は、指導教員と相談の上、出願時に申請を行う必要がありますが、入学後、在学期間中に変更が可能です(1回限り)。なお、授業料については、標準の修業年限である2年間に支払うべき授業料総額を各自が設定した修業年限である3年または4年で分割した額を各年度に支払います。

この制度により、キャリアを中断することなく、多様なライフスタイルを持つ院生が学業を進めやすくなり、学習機会が拡大されることを期待しています。

履修モデル

履修モデル  *特別研究は、指導教員と合意の上、平日の昼に実施可能

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2年間で修了
予定の場合
1年次 平日(週2日程度)の夜および土曜日・夏休み中に授業
2年次 平日(週2日程度)の夜および土曜日に特別研究
3年間で修了
予定の場合
1年次 平日(週2日程度)の夜および土曜日・夏休み中に授業
2年次 平日(週1日程度)の夜または土曜日に授業
3年次 平日(2週に1日程度)特別研究
4年間で修了
予定の場合
1年次 平日(1日程度)の夜、および土曜日に授業
2年次 平日(1日程度)または土曜日に授業
3年次 平日(週1日)または土曜日に特別研究
4年次 平日(2週に1日)または隔週土曜日に特別研究
修士論文一覧
  • 2023(令和5)年度修了生

    「心理的安全性の形成に関する看護師長の自己評価尺度の開発」
    「中山間地域に在住する要支援高齢者の社会活動と主観的幸福感の関連」
    「壮年期がん患者の家族役割の調整と困難に影響するビリーフ」

大学院修了証書学位記授与式の様子

修了生の声

自分の疑問に向き合い、成長に繋がる2年間

私が大学院に進学しようと思ったきっかけは、臨床現場ではメンタルヘルスの不調を引き起こし休職者や離職者が増えており、看護管理者として何か心理的アプローチが出来ないかと模索していた際に、本学大学院が開校され入学を希望しました。

在学中の2年間は、仕事と学業の両立は簡単ではなく、疲労困憊な日々も多々ありましたが、新たな気付きと学びを得られる充実した時間でした。同級生や先生方とのディスカッションでは、様々な考えに触れ、自分の視野が広がるのを感じることができました。特別研究では「心理的安全性」をテーマに自分の疑問と丁寧に向き合い、多角的な視点で尺度開発に取り組むことができました。寝る間を惜しみつつ取り組んだ履修課題や研究も成し遂げた達成感は大変貴重であり有意義なものです。これらのことは、自身の成長に繋がったと感じています。今後は大学院での学びを活かし、臨床現場で日々精進しさらに貢献できるように努力したいと思います。

大学院看護学研究科
2022年度入学(第1期修了生)
宇髙 さとみ
(松山市民病院)

在学生の声

地域で活躍できる看護師を目指して

私が本学に決めたきっかけは、通学の便利さ、研究フィールドを松山市と考え市内にある大学院で学ぶことで地域・人とのつながりを確立できると考えたことと、さらに本研究科の地域包括ケアの推進と構築を支えるための臨床判断能力を備えた人を育成する教育方針に共感し、病院から地域で活動できる看護師になりたいと考えたからです。特定実践支援看護学分野の地域・公衆衛生看護学領域を専攻し、働きながら学び3年目になります。1年目は日勤の後、大学院で受講し休日に課題を行い、2年目には、ゼミで受講しながら研究のデータ収集を行いました。現在は、修士論文に向けて先生方に一つ一つ丁寧にご教授いただきながらデータ分析を行っています。

2024年3月島根大学で開催された日本看護研究学会中国・四国地方会第36回学術集会の優秀ポスター賞候補者セッションで研究代表者として発表しました。テーマは、「水害で被災した地域の住民リーダーが考える静穏気に必要な『つながり』」で、最優秀ポスター賞を受賞することができました。

地域看護、減災・防災活動について学び、いろんな方々とのつながり作りを行ってきました。修了後は、学んだ知識とつながりを生かして地域で活躍したいです。

大学院看護学研究科
2022年度入学(第1期生)
酒井 由希子
(松山市民病院)

今、求められる『看護の知』を拓く機会
-自らの看護実践の紡ぎ直し-

人生100年時代といわれる今、健康意識の高まりや生活習慣病の増加に伴い、今まで以上に対象者の生活に寄り添うことができる看護職へのニーズが高まっています。毎日が足早に過ぎる中、これからの看護職としての生き方や看護実践について考えていたところ、大学院の新設を知り、聖カタリナの精神である「地域の人々とともに」を柱にした『看護の知』、今の私に必要なものはこれだと確信しました。立地や就業継続が可能な学修環境も聖カタリナ大学大学院ならではの魅力です。

現職を続けながらの学生生活は不安ですが、新たな学びや喜びを共有できる仲間がいること、いつでも相談できる専門分野に特化した先生方の存在に支えられ、現在、2型糖尿病をもつ人の療養支援に関する研究の取り組みを始めました。1期生として学べる環境に感謝し、広い視野を持ち探求し続ける姿勢を大切に大学院生として歩みを進めていきます。

大学院看護学研究科
2022年度入学(第1期生)
鈴木 里枝
(聖カタリナ学園高等学校看護科専攻科)

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