第1回 6月29日(金) 16:30 「所長挨拶」 16:40〜17:30 第一会議室
- テーマ「科学と宗教における現代の人間関係の在りかた」
発表者/ 聖カタリナ大学・短期大学部 学長 ホビノ・サンミゲル - 科学と宗教は人間の知恵の努力と精神の成熟によって獲得された結果の証です。しかし、自然科学の技術の発展と宗教思想のグローバル化は新しい時代を生み出し、人間のつながりや生きかたを大きく変化させていることについて論じます。
第2回 7月27日(金) 16:30〜18:00 第一会議室
- テーマ「離島における運動教室の開催」
発表者/ 聖カタリナ大学 講師 丸山 裕司 - 離島在住者間にはさまざまな人間関係が存在している。本講座では、離島高齢者を対象とした運動教室の結果を中心に報告し、また、教室で形成された新たな人間関係について検討する。
- テーマ「婚姻を結ぼう婚活」
発表者/ 聖カタリナ大学 教授 ロウ・リンダ・クリスティン - 結婚をするときに英語で「tying the knot」の言い方がある。婚姻を結ぶために二人の出会いが大切だ。現代、未婚者が増えているし、晩婚者も多い中、どんなように結婚活動「婚括」が行われているかを発表する。
第3回 10月19日(金) 16:30〜18:00 第一会議室
- テーマ「高校卒業生における性別役割分業意識の変化」
発表者/ 聖カタリナ大学 講師 長尾 由希子 - 私たちの暮らす社会は男女で成り立っている。そして、ひとりひとりが抱く性別役割分業意識は、固定的なものではなく、可変的なものである。高校卒業生の追跡調査をもとに、性別役割分業意識の検討と考察を行いたい。
- テーマ「現代社会の新しい関係性をLoose Couplingからとらえる」
発表者/ 聖カタリナ大学 教授 横山 知玄 - ルース・カップリングとは「緩やかな連結」を意味します。そこから21世紀の家族、地域、産業、国家間のそれぞれの新たな結びつきのあり方を考えます。
第4回 11月30日(金) 16:30〜18:00 第一会議室
- テーマ「共同体とよそ者 ―地域社会の構成原理について―」
発表者/ 聖カタリナ大学 講師 徳田 剛 - 「少子高齢化」や家族など社会生活単位の「個人化」の進行により、地域のコミュニティと相互扶助システムの再構築が求められる一方で、国内外の人口移動による異質なメンバーを含めた社会統合が課題となっている。こうした問題を「よそ者」論の視点から考えてみたい。
- テーマ「現代社会における音楽文化環境―ヘゲモニー的視座転換の様相とボーダーレス化を追って―」
発表者/ 聖カタリナ大学短期大学部 教授 日野 幸子 - 21世紀というポピュラー音楽全盛期において、かつてエリート層に支えられていたクラシック音楽との音楽文化の二極化と境界線の揺らぎを、音楽文化環境の変容過程、社会的要因から探る。グローバル化に伴うアウラの喪失や、ヘゲモニー的視座転換の様相について考察していきたい。
第5回 1月25日(金) 16:30〜18:00 第一会議室
- テーマ「愛媛県における児童虐待」
発表者/ 聖カタリナ大学 准教授 畔地 利枝 - 全国の児童相談所が対応した児童虐待相談件数は20年連続で過去最多を更新している。愛媛県の児童相談所や市町に寄せられる相談件数は全体として高止まりの傾向であるが、その相談内容や対応の推移の実態を報告する。
- テーマ「地域における繋がりの現状と課題」
発表者/ 聖カタリナ大学 教授 恒吉 和徳 - 生活問題の多様化に伴い、地域社会における自助、共助、公助によるバランスのとれた取り組みが求められている。アンケート調査の結果をもとに、それぞれの果たす役割と相互の関係性のあり方について考察する。
第6回 2月22日(金) 16:30〜18:00 「研究発表」 18:10〜19:00 「研究の方法を学ぶ」 第一会議室
―大学FD委員会との共同企画【学内教職員研修プログラム】(一般非公開)―
- 【研究発表】
テーマ「AD/HD様の生活困難を訴える成人への認知心理学的アプローチ」
発表者/ 聖カタリナ大学 講師 丹藤 克也 - 近年,認知科学的視点から発達障害の発生機序を探る試みが活発に行われている。本発表では,認知心理学の観点からAD/HD様の症状を自覚する成人の認知特性を検討し,AD/HDの発生機序に迫る試みについて紹介する。
- テーマ「異質文化と境界」
発表者/ 聖カタリナ大学 教授 玉井 建三 - 日本の村落共同体の排他的諸要因を、地域文化の視点から探る。山地・河川・島嶼などの自然が、庶民の暮らしに影響(流通性・遮断性)を与えることを、発表者の実地調査をもとに文化誌的にとらえる。
- 【研究の方法を学ぶ】 当日の2人の発表者から、それぞれの研究の方法に関してそこで直面された出来事なども交えながら語っていただきます。とくに、観察、インタビュー、実験、フィールド調査などの方法について学びます。