第1回 9月30日(金) 16:20〜18:00 第一会議室
- テーマ「行動センサ解析を用いた看護組織のコミュニケーションに関する研究」
発表者/ 聖カタリナ大学 講師 芳地 泰幸高度に複雑化した看護業務の遂行やチーム医療の実現に向けて、コミュニケーションの重要性が指摘されている。本研究では電子バッジを活用した行動センサ解析を通じて、大学病院に勤務する看護師の勤務中およびインフォーマル場面におけるコミュニケーションの実態を把握するための調査を実施した。本フォーラムではその調査の結果について報告する。
- テーマ「総合誌にみる日本の社会学研究の主題構造の変容」
発表者/ 聖カタリナ大学 講師 大黒屋 貴稔日本の社会学の研究は過去数十年あまりの間に大きくその主題構造を変化させてきたといわれる。本報告では、日本の社会学研究を代表する社会学総合誌6誌に過去50年間(1964年から2013年)に掲載された文献(3652本)を対象に内容分析をおこない、そうした構造変動について知識社会学的に検討してみたい。
第2回 11月18日(金) 16:20〜18:00 第一会議室
- テーマ「主体と心理療法」
発表者/ 聖カタリナ大学 准教授 森平 准次心理療法において,変容が起こる過程においては,主体について見通すことが有意義であろうと考えます。心理療法において主体は誰(何)なのか,統合失調症や発達障害など心の問題についての主体という視点からの理解,主体をめぐる心理療法的アプローチ,といったテーマについて報告し,検討したいと思います。 - テーマ「KATAKANA+: あらたなシステムのプラス・マイナス」
発表者/ 聖カタリナ大学 教授 ロウ・リンダ「KATAKANA+」(カタカナプラス)はあらたな外来語の書き方システムの案です。例えば、スポーツ用語は英語からの言葉が多く、サッカー、バスケット、テニス、サーフィンなどがあります。しかし、カタカナの発音と英語の発音には違いがあります。そこで、KATAKANA+はカタカナの発音をより英語らしくすることを目的としてゼミの学生の意見も参考に研究しました。この発表では、その研究の結果と考えを報告します。
第3回 1月20日(金) 16:20〜18:00 第一会議室
- テーマ「地域高齢者に対するレクリエーション活動の報告〜健康いきいきサロン・カタリナにおいて〜」
発表者/ 聖カタリナ大学短期大学部 講師 仲野 由香利 - このサロンは、平成27年10月より、60歳以上の地域に住む高齢者を対象に開催中である。運動教室が主たる目的であるが、参加者の交流や楽しみとして、レクリエーションを前半の時間に実施している。今回は、レクリエーションの活動内容と効果について発表する予定である。
- テーマ「戦前日本における幼稚園保姆養成について」
発表者/ 聖カタリナ大学短期大学部 助教 松谷 和俊これまでの幼稚園保姆養成に関する先行研究を概観すると,幼稚園保姆養成機関に関する研究や, 幼稚園保姆検定に関する研究等から得られた知見が蓄積されつつある。本研究では戦前日本における 幼稚園保姆養成の成立過程を追うとともに,雑誌『幼児の教育』に着目し,戦前日本における 幼稚園保姆養成に関する実態を明らかにすることを目的とする。
第4回 2月17日(金) 14:30〜16:10 第1会議室
- テーマ「四国遍路とサンティアゴ巡礼」
発表者/ 聖カタリナ大学・短期大学部 学長 ホビノ・サンミゲル人類の歴史の中でほとんどの宗教は、多くの巡礼の聖地を持っています。キリスト教と日本の仏教は、ほぼ同じ時代に生まれ、巡礼の聖地を持ち、多くの人々は自分の人生の意味、健康や他の恵みを求めるためにその道を歩んでいます。サンティアゴと四国遍路の道についての意味、共通点と相違点等について論じたいと思います。
第5回 3月3日(金) 14:30〜16:10 第1会議室
- テーマ「障害者福祉領域における意思決定支援の一考察」
発表者/ 聖カタリナ大学 助教 近藤 益代バイスティックの所論に代表されるように,ソーシャルワークは障害当事者の意思を尊重してきた.しかし,障害者権利条約における障害当事者からの宣明「Nothing About Us Without Us(私たち抜きに私たちのことを決めないで)」を受け,「選択と決定」に対する支援の再考が求められている.今回は,こうした意思決定支援をめぐる論説を整理し考察する。 - テーマ「多死社会におけるグリーフカウンセリング」
発表者/ 聖カタリナ大学 教授 坂原 明
高齢化の後に死亡者数が増加する「多死社会」は、大切な人との死別(bereavement)という出来事が増える社会でもある。死者1人につき仮に親しい人が5人いた場合、2030年代には、1年の内に約800万人の人が死別を経験する計算となる。本発表では、この多死社会における死別とそれに対する援助行為である「グリーフカウンセリング」について考察する。